対話と調和で人の輪をつくります

 私が考えるまちづくりの心構えは、「対話と調和で人の輪をつくる」ということです。

 

 

 「行政と住民の信頼関係を生み出すため、対話を大切にします。」

 地域に情報を提供し、地域の声をきき、地域の実情にあった施策を進めます。

 地域の声を拾い集めるためには、職員ひとりひとりが担当する地域を持つ地域担当職員制度や、町長が地域に出向いていく移動町長室、住民にお願いして町政へのご意見をうかがう町政モニター制度などを考えています。

 

 

 「地域と地域、古いものと新しいもの、人と自然、などの調和のとれたまちをつくります。」

 北部の中山間地域と南部の田園地域のように、性格の異なる地域間のバランスを考えます。

 また、残すべき古き良きものと新しく取り入れるもの、開発することと自然をまもること、など、調和がとれ、全体が整ったまちを目指します。

 

 

 「町民、行政、事業者、森町ファンなど、森町にかかわる人の輪をつなぎます。」

 町民や職員からアイデアを募集し、優秀なものを事業に取り入れたり、小中学生、高校生から特産品を使ったレシピを募集し、町内の飲食店で名物料理を作ってもらったり、森町出身者や町外の森町ファンに森町の情報を発信してもらったりと、オール森町で人の輪をつくり、森町の活性化につなげていきます。

 

 

 私が村松町政から引き継ごうとする大きな事業は、「遠州の小京都・森町のまちづくり」、「内陸のフロンティアを拓く取組」、そして、「森町人口ビジョン及びまち・ひと・しごと創生総合戦略」です。これらは、進行中のものや、基本構想や計画ができて、これから具体化されるものです。

 

 いま森町の人口は、2万人を割って減少しています。人口減少は全国的な傾向ですが、私たちの森町にとっては重大な課題です。

 人口が減り続けてしまっては、地域を守っていくことができません。人口減少に立ち向かい、「誰もが幸せを感じながら住み続けられる森町」、「持続可能な地域づくり」を目指していきます。

 

 そのためには、「遠州の小京都・森町づくり」を柱にして、「内陸フロンティア」、「森町創生総合戦略」を組み合わせ、相乗効果を生み出していかなくてはなりません。

 

 森町合併60周年記念 小中学生作文コンクールで最優秀作品に選ばれました、森中学校3年 鈴木那奈さんの「魅力あふれる森町」には、次のような文章がありますので、ご紹介します。

 

「私は森町がこれからどのような町になっていってほしいかを考えたときに、真っ先に今のままでいてほしいと思いました。

それは今の森町の魅力を失ってほしくないからです。

歴史ある町並みをはじめ町内には由緒ある神社やお寺も多く遠州の小京都と呼ばれていて、その景観はとても素晴らしいものだと思います。

そこには住む人々により受け継がれてきた文化を感じることができ、町外からの来訪者にも伝わっていることだと思います。」

 

と、書かれています。

 他の児童生徒の入賞作品にも、森町の良いところは自然のすばらしさ、ひとの心のあたたかさ、だと書かれています。

 

 次の世代を担う子どもたちが、森町は今のままでいてほしい、これからも良いところを自分たちが守っていきたいといっています。

 

 私も同じように考えます。古来より受け継がれてきた舞楽、由緒ある神社仏閣、京都を模した古代の都うつしのまちづくりなどが、森町が「遠州の小京都」と呼ばれる由縁です。

 私はそれだけでなく、現在に連続している歴史、伝統文化、自然、そしてそれらを愛おしく守る人々の思いこそが、小京都を醸し出しているのだと考えます。

 先人から脈々と受け継がれてきた森町を大切に思う心を基とし、古きを守りながら新しいものを取り入れ、「遠州の小京都・森町」のまちづくりを進めます。

 

 

 豊かな自然と歴史・伝統の息づくまち、住む人も、訪れる人も心やわらぐまち「遠州の小京都・森町」づくりこそが、これからの森町の目標であると考えます。そして、森町の魅力を国内、国外に発信し、新たな交流と活気を生み出します。

 

 例えば、「遠州の小京都・森町」を訪れる人に伝える拠点をまちなかにつくります。

 そこで、伝統芸能である小國神社や天宮神社、山名神社の3大舞楽や、森のまつりを始めとする二輪屋台の祭り文化を紹介し、目で見て、体験して楽しめる施設にし、まちなかに人を呼び込むことが可能になります。

 

 また、森町の自然、歴史・文化、伝統芸能、農林業を体験するツーリズムを創り出し、国内外から参加者を募り、数日間でも森町に滞在する機会を生み出します。

 この人たちは、短期間の移住者と呼ぶことができ、少なからずお金を使って地域経済に貢献してくれるでしょう。

 そして宿泊を受け入れることで、新たなビジネスチャンスも生まれます。

 まちなかの町屋や歴史を感じる建物を保全し、若い起業家に貸店舗やレンタルオフィスとして提供することで、若い世代を支援し、呼び込むこともできます。